購入前にいろいろ知っておきたい!?補聴器に関する役立つ豆知識をご紹介

補聴器には大きく分けて、アナログ式とデジタル式の2種類があります。
最近はデジタル式が多くなっていますが、デジタル信号処理回路が採用されている関係から、小さな音でもクリアに聞くことができたり雑音が入りにくく鮮明、そして細かな音量調整ができるなどの特徴があります。
補聴器は方式以外にも耳掛け式やポケット型などの形状による違いもありますので、購入前にはどのようなタイプが良いのかそれぞれの特徴を比較しておくことが大切です。

そもそも補聴器とは?どのような人が使う医療機器?

補聴器は、音や会話などが聞こえにくい人のための医療機器です。
内部の部品が聞き取りやすくなるよう周囲の音を熱る働きを持ちます。
装着することで、音に気が付くようになるので一人で出かけることができる、他の人の話声が聞き取りやすくなるので、会話に参加できるなるなどさまざまなメリットがあります。
治療に役立てることができるなどのイメージを持つ人も多いかと思われますが、聞こえの改善は可能になるけれども元の状態に戻すことはできません。
補聴器に似ているものに集音器がありますが、両者の違いは管理医療機器に分類されているものが補聴器で、分類されていないものが集音器です。
また、基本的な機能を音のボリューム調整だけで、フィッティングが要らないものの聴力に合うよう調整することが困難です。
通販サイトでも購入することができますが、補聴器は専門店に出向いて自分に合うものを見つける、聴力に合わせて音の増幅調整が必要などの特徴があります。

補聴器にはアナログ式とデジタル式の2タイプがある

補聴器は大きく分けるとアナログ式とデジタル式の2つがあります。
集めた音をアナログ信号の形でそのまま増幅させる、多少ノイズが入るけれども音がしっかり聞こえるなどの特徴を持つのがアナログ式です。
デジタル式は、集めた音をデジタル信号に変換してデジタル信号処理と呼ぶ集積回路で処理を行う関係から、小さな音もクリアに聞くことができます、細かな音量の調整も可能です。
また、補聴器にはいくつかの種類がありますが、それぞれの相場も把握しておくと役立ちます。
例えば、耳掛け式の場合は片耳で9万円から40万円、両耳で19万円から80万円が相場といわれています。
値段にかなりの差がありますので、同じ製品でもお店が変わると値段も変わるなど比較が大切です。
なお、補聴器は電子機器などからも長く使っていると電子部品の劣化が起こりやすくなります。
水没や衝撃などが原因になったり、汗により壊れることもありますので定期的なお手入れが大切です。
一般的に、補聴器の寿命は4~5年といわれています。

購入する前に知っておきたい補聴器の相場

聴力の低下をカバーするために、補聴器を使用したいと考えている方がいると思われます。
耳が聴こえづらいと人とコミュニケーションをスムーズに取ることができなくなり、仕事にも影響が出てくることが少なくないです。
何もしないでいれば、不自由な生活を続けることになります。
補聴器を購入する前に価格相場を知っておくべきです。
安いものは3万円程度で、高いものだと50万円くらいかかります。
厚生労働省の認定を受けたハイテク医療機器なので、価格が高くなるのは仕方ないです。
小型タイプや高性能、充電できるものが高額になる傾向があります。
安く購入しようとする方がいますが、使いやすさや聴こえやすさも重視して決めるべきです。
安く抑えることに固執してしまえば、クオリティの低い補聴器を選ぶことになります。
快適に生活できるために補聴器を使用するわけなので、多少費用が高くなっても安全に使えるものを選ぶようにしてください。
適当に決めてしまうと、聴力がさらに悪化してしまうリスクがあります。

補聴器には寿命がある!4~5年が寿命

補聴器はマイクから取り入れた音声を電子回路によって増幅させて、聞こえに関する悩みを持っている方の生活の質を向上させる装置です。
大半のケースでは起きてる時間帯には常に電源を入れて装着をしていることから、内部の部品には負担がかかっていることは確かです。
トランジスタやコンデンサーのほか、昨今になって増えているデジタル補聴器ではコンピューターのチップが搭載されていることがあります。
これらのパーツは使用時には常に電気が流れ続け、寿命に影響を与えます。
年々性能や耐久性は向上してはいるものの、ほとんどのケースではおおよそ4年、長くても5年程度が寿命とされています。
この頃にスイッチを押しても電源が入りにくい、使用中の聞こえ方が以前よりも小さくなったなど現象が生じた時には、そろそろ交換の時期です。
メーカーや販売店に問い合わせて補聴器の状態をチェックし、可能であれば修理を行うことができますが、不可能だった場合は買い替えが必要になります。

補聴器の種類①耳の穴にフィットする耳穴型

補聴器は、いろいろな種類があるといわれていますが数ある種類の中でも比較的利用されている人が多いとされるのが耳かけ型です。
利用者が多いと考えられる要因として、補聴器そのものが目立ちやすいデザインなどの特徴があります。
耳の上に引っ掛けるタイプで、機種によりオシャレなデザインもあるなどから、アクセサリー感覚で使うことも可能です。
耳穴型は、耳穴に収まるタイプでメーカーごとにフィット感が異なること、タイプにより耳に隠れて目立たないデザインもあるなどから眼鏡をしている人やマスクをしているときなど耳にかけても邪魔になりにくいなどの特徴を持ちます。
ちなみに、耳穴型はオーダーメイドも可能なタイプですから、既製品では合わないときなど専門店に相談されると良いでしょう。
ポケット型は小型の本体にイヤホンを接続して音を聞くタイプで、小型ラジオのような装置を携帯する必要があります。
ただ、スイッチが大きくて操作性に優れているため補聴器を初めて使うときなど直ぐに使いこなせる利便性があるのではないでしょうか。

補聴器の種類②デザイン重視なら耳かけ型

補聴器は使い勝手や聞こえの良さなどで選ぶことが基本ですが、耳かけ型は目立ちにくく小型タイプなどからアクセサリーのようにオシャレに装着できる、体になじむ優しいフォルムなので長時間使っても気にならないのも魅力です。
充電式タイプなら、ケースに置いておくだけ簡単に充電できるため電池交換が要りません。
3時間の充電で約24時間の連続動作ができる製品が多いようです。
耳穴型の補聴器は、クリップ部分をつまんで耳への挿入方向が分かる仕組みになっているタイプで、オーディオのイヤホンのような感覚で簡単に装着可能です。
充電式タイプの製品があるので、電池交換が要りませんしケースから取り出すと電源が自動的に入るためスイッチ操作も不要です。
ポケット型はイヤホンと本体が独立しているタイプで、無線を利用して周囲の音を送信してイヤホンに送る仕組みです。
なお、タイプにより適応難聴度は異なります。
耳かけ型は軽度から重度に適応可能ですが、耳穴型は軽度から高度にかけての症状、そしてポケット型は軽度から高度の症状に適応します。

補聴器の種類③使い方がシンプルなポケット型

補聴器の中で最も普及しているのは、使い方がシンプルなポケット型です。
これはポケットの中にマイクを内蔵した本体を入れて、そこからコードで接続されたイヤホンを耳にあてて聞くタイプのものとなっており、単純な構造で価格も安いのが魅力となっています。
このタイプでは見た目にはイヤホンを持っていると言う印象与えるため、周囲から見て違和感がありません。
また増幅する音量などもポケットに入れた本体で調節することができるので、操作性に優れ手元で見ながら扱うことができるのも魅力です。
ポケットに入る大きさであることから技術的にも集積化する必要がなく、壊れにくいことから安心して使うことができるのも多くの人に利用される理由です。
補聴器を使いはじめの頃は、自分に合ったものを見つけることが難しい場合が少なくありません。
この場合にその機能を確認する上でも、安価に購入できるシンプルなポケット型は、非常に高い人気となっています。

補聴器の種類④眼鏡をしている人に最適なメガネ一体型

一般的な補聴器は、耳穴型や耳かけ型などがあり、イヤホンと集音器が独立していて送信部が小型ラジオのような装置になっているポケット型などの種類があります。
他にも、眼鏡をしている人に最適なメガネ一体型や外耳および内耳に障害がある人に適している骨伝導型などの種類も用意されています。
メガネ一体型は、眼鏡のツル部分に補聴器が搭載されているタイプで、文字通り眼鏡と一体になっていますのでそれぞれ分けることなく使えるメリットを持ちます。
骨伝導型は、骨伝導の仕組みを使用しているタイプで周りの音を振動としてとらえて、頭蓋骨や骨を介し聴覚に届ける仕組みです。
そのため、重度の聴覚障害の方でもしっかり音を聞き取ることが可能といわれています。
なお、どのような補聴器が良いのか分からない人も多いかと思われますが、専門店には製品のことを熟知している専門家が在籍していますので、認定補聴器技能者が在籍しているお店を使えば最適なものを選ぶことができます。

補聴器の種類⑤外耳と内耳に障害がある人に最適な骨伝導型

補聴器の中でも、骨伝導型は外耳や中耳を通さずに直接内耳に届けることができますので、外耳等に障害が起きてしまった場合に最適です。
耳を塞いでしまうような補聴器の場合、周囲の音を通常通りに聴くことができません。
周りの音を聴いていないと危険があるような場面では使いにくいのですが、骨伝導型なら耳を塞がなくても聴くことができるので安心です。
それ以外にも色々なメリットがあり例えば、耳栓をつけませんので閉塞感を感じにくいのも特徴です。
閉塞感を感じながら装着し続けるのはとても辛いものですが、聴こえない状態で過ごすのも大変ですので、不快感を感じつつも使い続けることになります。
しかし、このタイプなら閉塞感を感じることが少ないので、装着時のストレスを減らせます。
実は眼鏡タイプも用意されており、周囲の人に見られてもそれが補聴器だとは思われないはずです。
見た目の問題として、補聴器をつけているように思われないのもメリットです。